中国滞在記(深セン/香港) by Candis

中国の深セン(深圳)、広州、香港、マカオなどについての情報を共有していくブログです。観光地や飲食店、最新ニュースまで幅広く扱います

【中国深圳】自宅隔離中に感動した出来事【人のやさしさ】

大家晩上好。

 新型コロナウイルス(COVID-19)の感染

拡大予防策として14日間の自宅隔離中の

筆者にうれしいことがあったので共有したい。

 

 

 

隔離生活の一日

隔離生活は、孤独だ。

自宅勤務とはいえ、基本的には

メールでの仕事処理となり、

話す相手も居ない。

朝7時に起きて

音楽をかけながらコーヒーを淹れ、

切り替えのために服を着替えて9時から始業。

お昼になったらワイマイ(中国のUberEats)で

注文。ワイマイのライダーの体温や

調理者の体温が記載された資料もつくようになった。

 

夜は日本から持ってきたレトルト食品と

ビールをいただいて終了だ。慣れてしまえば

問題ない。気づいたら残り2日だが、最初の週は結構

しんどかった。。。

community 

隔離生活から5日目くらいに、突然

大家の夏菜似兄ちゃんから連絡があった。

 

Hello,We Community come to meet you,

do you have a time just now?

(コミュニティの人が会いたいと言っている。

今時間ある?)

 

・・・??

なに、病院連れて行かれるの?

と恐れながら、居留守を使えるはずもなく

 

Ok.と返事をした。

 

帰宅以来のオープン・ザ・ドア

5分後、早速到着したという連絡が。

 

Could you please open the door?

 (ドアを開けていただけますか?)

 

怖いので小さい穴(正式名称知らない)から

覗いてみるとがっつり全身防護した人間がいる。

しかも家の目の前ではなく2mくらい離れた位置に。

 

男性でも女性でもない、人間としか言えない。

もはやロボットかもしれない。人の形をしている

性別不明のロボットと対峙する未来が見えた。

両手には大きな赤い袋が二つ。検査キットか?

室内ではマスクをしていない筆者は慌てて

装備し恐る恐るドアを開けた。

 

まさか○○をこんなに!?

ドアを開けると足元に赤い袋が

2つ、置かれている。

中身を確認する前に

2m先から話しかけられ、

防護ロボットのひとりが

夏菜似の兄ちゃんということが判明。

これはコミュニティからのギフトだ。という。

 

もう一人はおそらく女性。彼女が

看一下、看一下、と急かしてくる。

中を覗くと、、

まさか、まさかの大量の果物。。

頂いたのは人のやさしさだった

 みかん、リンゴ、ドラゴンフルーツなどなど

盛りだくさんの果物をいただいた。

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 疑ってかかった自分を、情けなく思うと同時に

人のやさしさ、温かさを強く感じ、

みかんを剥きながら一人涙を流したのであった。

あと、果物ナイフをジンドンで買った。

 

その日の夜に飲んだジャックダニエルはなぜか

いつもと違ってやさしさのある味だった。

 

恐怖はこの後に

ああ、人も気候も暖かい深センに住んで

良かったと思っていた矢先、中国あるあるを

実感する恐怖があったことを補足しておく。

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果物ナイフがむき出しで送付されてきた。

勢いよく開けたらおそらく血まみれだろう。

 

この国の良い面悪い面、垣間見えた気がする。