中国滞在記(深セン/香港) by Candis

中国の深セン(深圳)、広州、香港、マカオなどについての情報を共有していくブログです。観光地や飲食店、最新ニュースまで幅広く扱います

新型肺炎と日本人の感覚

大変ご無沙汰しております。

 

新型コロナウイルスの影響により我々も

日本への一時帰国を余儀なくされていた。

現地友人などは、在宅勤務での営業再開しているようだ。

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ポケモンgo がはかどるな。

中国での感染者は湖北省(武漢)を除き、徐々に

減ってきているとのことだが、日本はいまだに感染者が増えてきている。

 

危機管理・予防管理のボロボロ具合には

みな気づいているだろう、世界各国から揶揄されている始末である。

 

日本での一時帰国後、対応に関して驚いた点を

ざっと羅列していきたい。

 

この書類意味あるの?

筆者は2月初旬に一時帰国をした。

当時は羅湖イミグレがオープンしていたので、

香港経由で帰国をしたのだが、中国出国の際、

出国書類と合わせ、

「現在の体温」

「現在の体調」

「過去1週間に行った場所」

「過去1週間に湖北省の人とかかわったか」

を記載するシートを提出した。

しかし、これらはすべて自己申告。

 

解熱剤を利用し出国し、日本で発症が明らかになった

中国人の方もいらっしゃったようだし、

この対策はあまり意味がないのでは…と感じた。

 

日本の空港の対応

感染拡大防止のため、しっかりとした

水際管理をしていると思いきや、筆者帰国時の

対応はあまり意味があるように思えなかった。

 

機内では、湖北省の人間と関わっていた場合は

検疫に申告してください、の注意書きの資料が配布。

 

到着後も、サーモグラフィでの体温計測のみで

とりわけ特別な作業をすることはなかった。

 

代案があるわけではないのだが、

性善説に基づく対策は限界があるのでは…と感じた。

マスクしている人少なくない?

 

その際に驚いたのがマスクをしている人の少なさ。

羽田空港から家に着くまで、開いた口が塞がらなかった。マスクの下で。

 

現在広東省ではマスク着用での外出が義務化されているが、

それ以前からマスクの品切れが発生していた。

日本でも同様、買い占め、売り切れ報道があったので、皆マスクしているだろうと

安心していたのだが…

 

もちろんマスクをしていることが完璧な予防になるわけでもないし、

やむを得ずマスクをしていない人もいるだろう。

 

しかし、あまりにも多くないか。

 

最も驚いたのが、

空港での荷物をピックアップする際に見つけた警備のおじさん。

「検疫対応強化中」といった腕章をして歩いているのだが、

口の部分のみマスクをかけていて、鼻丸出し。

 

意識が低いのか‥ああ日本では感染者増えそうだな、

と思いながら帰路についた。

 

案の定、拡大している。。

 

現地企業の対応

先にも述べた通り、在宅での勤務は再開しており、

一部企業では事前申告により出社対応も可能になったとのこと。

 

通勤に用いる深圳地下鉄では、事前に利用申請が必要となり、

拡大予防、感染ルートの特定に注力している。

 

落ち着いてきているとは言えど、

再度中国への帰任指示は出るのだろうか、と

不安になる日々である。